「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展」 2回目
![]()
5月8日(日)に、上野の美術館巡りをした
のですが、「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展」は
一度はTakさんのオフ会で観ているので
どうしようかと迷ったのですが、帰りがけに
国立西洋美術館前に行ってしまいますと、
「ラ・トゥール」の 闇の光 に引き寄せられて
しまいました。
闇の中の光に吸い込まれて本当によかったです!!
一度、観たときから私の心の奥底に深くその光が
残影としていつまでも消えなかったのと、もしかしたら
もうこれだけのラ・トゥールの作品を一堂に観れないと
思うことも起因していました。
前回よりもより美しく深く鑑賞できて、今回一番
引き寄せられた絵はこちらの《荒野の洗礼者聖ヨハネ》
です。これは、ラ・トゥールが晩年に描いたとされる絵
ですが、この世の迷いをすっかり落としたかのように、
ただヨハネが静かに佇んでいます。しかし、この絵の
前で観ていた5,6人の皆さんは、すごいオーラで
この絵に引き寄せられているのを感じました。皆さんが
この絵の中に入ってしまうのではないかと思うほど
崇高な眼差しで凝視しているのです。そばにいた係り
の人が、私たちが倒れこんでしまうかと思いきや心配
の面持ちで駆け寄ってきて、私も我に返った位です。
恥かしいので、涙は必死に堪えましたが、それほど
淡い光の中に浮かぶヨセフが、
「私たちみんなを愛しているよ。」
と神のように優しく囁いていて愛の光を
放っているように感じました。
県立ジョルジュ・ド・ラ・トゥール美術館ディス館長の
この絵に対するコメントです。
「荒野の洗礼者聖ヨハネ(Saint Jean Baptiste)」は、その画家の代表作であり、17世紀のフランス絵画における重要な作品だと私は思います。それはこの作品が、この巨匠の芸術の進化の到達点であると同時に、脆さと孤独さを持つ人間の運命を端的に表現しているからです。そしてまた、ジェスチャーがねじれていることをもって陰から光への移行を示し、 30年戦争の苦悶の後のわずかな希望の光を具現しているからです。ほぼ最小限で単色的な様相は、この絵画に独特な現実性を与えています。
そのほかの作品も素晴らしかったです。この展覧会も
今月の29日(日)までです。皆さんもこのような深遠な
絵画は、この先、まとまって観ることができないかも
しれませんので、ぜひ足を運ばれてください。
はろるどさんも2回ご覧になったので、どうぞその
素晴らしい感想文をお読みくださいませ。
一回目
二回目
それから、コミッショナーの高橋明也さん
(国立西洋美術館主任研究官)の講演会が
下記の通り行われるそうです。 開催秘話、
ラ・トゥールの魅力など興味深い内容になって
いるそうですので、ご参照くださいませ。
タイトル: 再発見された17世紀フランス神秘の画家
日本初の「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展」をめぐって
日 時: 2005年5月23日(月)18:00~19:30
会 場: 日仏会館(渋谷区恵比寿) TEL 03-5424-1141
参 加 費: 一般1000円、日仏協会・日仏会館会員は無料
定 員: 150名(先着順)定員になり次第締め切り
申し込み: 日仏会館までEメールまたはFAXで
FAX03-5424-1200
E-mail: bjmfj@mfjtokyo.or.jp
詳細はこちらから
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コメント
Juliaさん、こんばんは。
ついに二度目をご覧になったのですね!
>《荒野の洗礼者聖ヨハネ》
やはりあの作品ですか!
私も結局「聖ヨハネ」が一番感銘したように思います。
光源のない陰鬱な空間が、恐ろしいぐらい魅力的ですよね。
29日までですか…。
もう一度行こうかな…。(その前にゴッホへ行かなくてはなりませんが…。)
私のブログの拙い感想へリンクしていただき、ありがとうございました。
投稿: はろるど | 2005/05/14 23:43
はろるどさん
早速、コメントとTBをありがとうございます。
>光源のない陰鬱な空間が、恐ろしいぐらい魅力的ですよね。29日までですか…。
もう一度行こうかな…。(その前にゴッホへ行かなくてはなりませんが…。)
本当に何度も引き寄せられますね!
私は上記、高橋氏の講演会へ行く予定です。
大変楽しみです!!
投稿: Julia | 2005/05/15 00:35
先ほど記事の続きを書いている間に、コメントとTBをいただいたようですね。御礼。
引率した学生にも(見学があることを以前から知っていながら)これで二回目という人が二名いました。それだけ魅力的な画家なのでしょう。
研究室の大先輩にあたる高橋氏の講演、担当者ならではの興味深い話となるでしょう。
投稿: ike | 2005/05/15 00:45
池上先生
こちらこそ何度もコメント、TBをして頂きまして
ありがとうございます。
>それだけ魅力的な画家なのでしょう。
今まで日本ではこれだけの深遠な
絵画を一堂に観たことがないのと、
一度でも、そのラ・トールの光を
浴びてしまうと何度もその光に
吸い寄せられてしまうかのように
心の奥底に入り込んでしまうからだ
と思います。
>研究室の大先輩にあたる高橋氏の講演、 担当者ならではの興味深い話となるでしょう
「聖ヨハネ」について調べていましたら
高橋氏の対談が掲載されているHPを
発見しました。読んでいてもとても素敵な
お人柄をしのばせますので、講演会も
楽しみにしております。
blogでこのように、美術の輪が広がるのを
大変嬉しく思っております。歴史も好きな方
ですので、「西洋美術史」という先生の
ご専門にとても興味を惹かれました。また、
勉強しに伺わせていただきます。
投稿: Julia | 2005/05/15 10:03
Juliaさん、こんばんは
今さらで、恐縮なのですが、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展の記事、僕も書いていますので、TBさせていただきます。
画集で見たときは「荒野の洗礼者聖ヨハネ」は、それ程良いとは思わなかったのですが、実物は素晴らしかったです。2度ご覧になったJuliaさんがとても羨ましいです。
ラ・トゥールの絵は、見るとこちらのエネルギーをごっそり取られるような気がしますが、とても魅力的です。
それでは、よろしくお願いいたします。
投稿: lapis | 2005/08/24 01:32
lapis様
コメントとTBを有難う御座いました。
久しぶりに、ラ・トゥールを思い出し、聖ヨハネのあの深みのある光を思い出すとまた涙がでてくる思いです。
悲惨な戦争を体験したラ・トゥールがその最後に希望の光を描いて、少しでも絵を観た人たちの魂を救おうとしたかのようですね。
あの絵の前で一瞬でもその光の中に包まれた人たちは、大きな愛を感じることと思います。この時から私は絵という力は何百年立っても私達を心の底から感動させ勇気も与えてくれるのを知りました。
TBしてくださり、その時の自分の感情も蘇ってやはりblogを書き続けていて良かったと思います。有難う御座いました。
投稿: Julia | 2005/08/24 07:29