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2005/06/28

「母と子」ブロンズ像 - Phillips Collection No.3

こんばんは!今日の東京地方は36度以上を
越す猛暑でしたが、皆さんはもう夏バテ?では
ないですか?私は梅雨枯れ気味です。なんて
冗談はさておき、本日は、まだルノワールの
続きです。昨日、書きました「船遊びの昼食
が展示してある向かって右手に、ルノワールの
彫刻が展示してありました。珍しいですよね~?

          renoir_sculpture
          《母と子/Mother and Child》
                            1916年 ブロンズ
         

 「船遊びの昼食」で描かれていたアリーヌと
 結婚してから、ルノワールは家庭的なアリーヌ
 と子供達に囲まれて
幸せな結婚生活を送ること
 ができ、迷っていた絵の画風も独自のスタイルを
 築き上げることができるようになりました。

 彼の言葉とおり
  『私にとって一枚の絵は、
    愛らしく、楽しくて、美しいものでなければならない。
     世の中は嫌な事が多すぎる・・・・・。』
 と、その自信を得てから、きれいな女性や子供達の絵を
 生涯描き続けることができたのですね!

 それから、一つ知らなかったのですが、ルノワールは
 
13歳の時、パリの陶器絵師の弟子になり、絵付けの
 仕事をしていたそうですが、当初から彼の描く絵には
 周りが息を呑むほど素晴らしかったそうです。
 
それなので、「船遊びの昼食」に描かれていたガラス瓶
 やその周りのお皿などが宝石のように煌くように美し
  かったのが納得いきました。 

 
ルノワールは1910年に脳卒中で倒れてからも手首に
 テープを巻きつけて絵筆を固定して生涯絵を描き続けた
 そうです。それでも、弟子のギノにルノワールのドローイング
 をもとに監督しながら、彫像を作らせました。アリーヌは
 ルノワールがリュウマチで苦しんでからも献身的に介護
 をしていたそうです。彼女は1915年に亡くなってしまい
 ましたが、この作品はその一年後にできたのですから、
 彼女との一番幸せだった頃を思い出して造ったのでしょうね。
 夫婦に最初に子供ができた時は、幸せの絶頂期ともいえます
 ものね!

 ところで、ルノワールのことを調べていましたら、なにか
 すごい過去があって驚きましたが、ご興味のある方は
 次のページへ→

 ルノワールは田舎と都会風のモデルを二人
 使い分けて絵を描いていた時期がありました。
 それも、両方のモデルとも付き合っていたそう
 ですから、中々隅に置けませんね(^_-)-☆

 それは、《田舎のダンス》と《都会のダンス》です。

renoir_dance_top

 画像はSalvastyle.com様より拝借しました(*- -)(*_ _)

     renoir_dance01b

《都会のダンス》はなんて
 きれいなのでしょう!!

この美しい女性がロートレック
や数々の画家を虜にした
シュゼンヌです。

そして、どうもルノワールと
付き合っていた頃に妊娠して
しまったそうです。彼女はその
父親が誰かは決して言わな
かったそうですが、その息子が
ユトリロであろう、ということでした。



先日、ユトリロの絵を何点か観てすごく感動した
ばかりなので、何かこの話を読んで胸に迫るもの
がありました。お母さんに描いたという作品には
とても物悲しいものが溢れていました。ルノワールは
家庭的なアリーヌを選んで幸せな絵の人生を歩めた
わけですが、その陰で哀しい母子がいたことも知り
印象派の絵を通して壮絶な人生の奥深さも知りました。

やっぱり絵の鑑賞はこれだから楽しくもあり哀しくも
あって毎日、新しい発見が増えて多くを学べます。

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コメント

こんにちは。

ルノアールの素敵なお話を読ませていただき
ました。

ユトリロは私も好きな画家です。

ユトリロはほとんど母親から見捨てられた
状態で、10代前半の時にアル中で
精神病院へ収監されてしまいます。

それ以降は、精神病院の入退院を繰り返し
ながら作品を描くようになるのです。

ユトリロにとって絵は職業モデルで自らも
画家だった母親と唯一の接点だったよう
です。

ユトリロの全盛期は「白の時代」
と呼ばれています。

「ユトリロの白」と呼ばれた
美しい白色は石灰や白壁の土を
絵の具にまぜて作ったそうです。

そして「フランスの雪」をもっとも
忠実にあらわした画家としても
知られています。

ユトリロの作品には人物は描かれません。
白を基調としたパリの風景からは
静寂と寂寥感を感じます。
ユトリロの心情を表しているようです。

ユトリロ晩年の作品には絵の具の種類
も増え、人物も描かれるようになりますが、

やはりユトリロと言えば「白の時代」であり、
孤独な魂を抱えながらキャンパスに
向かったに違いない、
父親を知らず母親の愛を求め続けたであろう男の人生を想像してしまうのです。

投稿: ミズシー | 2005/07/02 16:32

ミズシーさん、

素晴らしいコメントをありがとうございます。

>「フランスの雪」をもっとも
忠実にあらわした画家としても
知られています。

 その雪の絵は観たことがなかったので、調べてみましたら、素敵な絵ですね!パリの街を本当に愛していたことは確かですね!!

>孤独な魂を抱えながらキャンパスに向かったに違いない、
父親を知らず母親の愛を求め続けたであろう

 そうですね。。でもできることなら、その絵で立ち直って欲しかったですね。また、ユトリロの映画もできるでしょうか・・・?

 今日もブリジストン美術館で、ユトリロの絵を観て来ましたが、父親がルノワールというよりセザンヌではないかしら?と思うように、二人の絵に共通する孤立感を感じました。母親がもう少し眼をかけるべきでしたが、それなりに彼なりの絵の世界を築いたことはりっぱだったと思います。

 今日のブリジストン美術館では、それぞれの絵が本当に生き生きとして素敵に観えました!2度目なのですが、いつも違う感じがしますね!やっぱり、絵は心の栄養剤です。

 ミズシーさん、今後もどうぞいろいろと教えてくださいね。

投稿: Julia | 2005/07/02 23:17

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