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2005/09/19

ISAMU NOGUCHI  イサム・ノグチ展

 自宅から歩いても10分位のご近所にある
 東京都現代美術館で16日(金)から開催中
 の「
イサム・ノグチ展」を観て参りました。

     noguchi

 どうも混んでいるらしい、との噂を聞いて
 おりましたが、やっぱりチケット売り場から
 並んでおりましたが、5,6分ほど待って
 いたら入れました。

     more
       
     イサム・ノグチ氏といえば、札幌にある
    「
モエレ沼公園」が氏の設計により17年の
     歳月の末、今年7月に見事完成した広大な
      彫刻公園が浮かびますね。スクリーンにも
      映し出されていましたが、親子が様々な
      アートな空間で楽しそうに遊んでいて、私も
      行って見たくなりました。 緑の芝生と雪景色
      と水が飛び散る様は目で見ても楽しめますね!   
      

 さて、この美術館で彫刻の作品を観るのは
  初めてでしたが、どれも温かみのある美しい
  フォルムで素晴らしい展覧会でした。
  ただ、残念なことに観覧者が多いので
  その展示品の間隔と人の動きがあまり
  計算されていないのか、もう少し広い
  スペースを使えば、グルグルと展示品を
  鑑賞できたかと思うのですが、人の動線の
  配慮が足りない感じがして残念でした。
 
  最初に展示室に入った所には、この
  《2mのあかり》が設置されていて
  日本的でありながら巨大な灯りに迎え
  られます。

    akari
                        1985年

 日本的だけれど大きい!これがノグチ氏の
  全作品に対する私のイメージでした。

 観覧者の方々はどちらかというとお若い人達
  が多かったようですが、皆さん、
  「この彫刻はなんだろう~?」というような
  不思議そうな面持ちで彫刻を眺めてていたり、
  お子さん達も本当に弾むように作品の回りを
  観て回って楽しそうでした。

 こういうところは絵画鑑賞とは大分違って、
  作品から湧き上がる力強いパワーが私達を
  高揚させているかのようですね!

 

  reda
 金色に光る彫刻が「レダ」と呼ばれていて
  ギリシャ神話に登場する大変美しい王妃の
  名前だそうですが、周りの風景をも映し出す
  ほど光ってとてもきれいです。

  「赤い種子」というチーク材でできていて
  温かみのある作品は思わず触りたくなる
  ような美しい木肌で素敵でした!

 あとは「グレゴリー」という薄い板でできた
  パーツに切り込みが入っていてこれを
  パズルのようにはめ、組み立てると虫の
  形になります。子供部屋のような小さいな
  部屋があり、そこでお子さん達が作品を
  造れるようになっていて幼稚園を思い出し
  ました。

  child
    《こどものためのガイドブック》

  やっぱり一番迫力あるのは、上記チラシ
   にある《エナジー・ヴォイド》ですね。
   高さが約3.6m、重さが17tの石でできた
   大作です。一部屋にド~ンと設置してあり
   ましたが、本当にこのゼロという変形文字
   からエネルギーがみなぎり出しているかの
   ような強さを感じました。さすがに
    「地球を彫刻する男」と呼ばれる由縁ですね。
   こちらの気持ちまで晴れ晴れとしてくれる
   かのように豪快な彫刻でした。

 外にも設置しているというので、行ってみると。。

    soto003

   soto002

  子供達が何も言わなくても、この
     遊具らしき彫刻へ走りより昇っては
     楽しそうに遊んでいましたヾ(´ー`)ノ

 その他、スクリーンでは、香川県にある
  「イサム・ノグチ庭園美術館」を映していま
  したが、そこには氏が晩年まで制作を
  続けたという石造りの作品が沢山、庭園
  に設置されていてそれも自然と調和して
  素晴らしかったです。

 イサム・ノグチ氏はお母様がアメリカ人でしたので、
  自分のアイデンティはどこにあるのか、と小さい頃
  より悩んでいたようです。それがニューヨーク留学中、
  レオナルド・ダ・ヴィンチ美術学校で彫刻の夜間クラス
  に通い出してから、彫刻家になることを決意したそうです。
  その後、彫刻家、プランクーシの作品に感銘を受け、
 グッゲンハイム奨学金を獲得し、パリに留学してから
  プランクーシの助手を務めるようになったそうです。
  プランクーシ氏より、
  「物の本質を見なさい。」と教わってから
  氏の彫刻は抽象的に変わっていき、それから
  どんどん世界的にも活躍されるようになりました。

 壮大な子供のためのプレイグランド、
  「
モエレ沼公園」の完成も見ずに亡くなってしまい
  ましたが、氏の意志を継いでこのように市民の
  憩いの場ができた事は札幌市のこれからの
  財産ともなるでしょうし、私達にも大きな夢を
  持たせてくれたような気がしました。

 スケールの大きな氏の作品から感じられる
  大きなエネルギーを私たちも見習いたいですね。

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文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
やっぱり混んでいますか...
私が観た土曜日の夕方は、まぁまぁだったの
ですが、みなさん、興味を持たれているのです
ね...Juliaさんは近所に住まわれているようで、
機会を見計らって行けますね。うらやましい...

> そこでお子さん達が作品を造れるようになっ
> ていて幼稚園を思い出しました

その幼稚園を思い出させる空間で、むきになっ
てしまった私...童心に帰れます...

投稿: lysander | 2005/09/20 01:19

lysanderさん

コメントとTBをありがとうございました。
圧倒されるような彫刻の凄さを体感できて本当に感動しました。

混んでくるとやっぱり彫刻の展示室が
ちょっと狭いように感じましたが、lysanderさんのレポートによると札幌よりは広かったようですね?

lysanderさんの真剣なご様子、拝見したかったです(^_-)-☆

投稿: Julia | 2005/09/20 08:04

始まってすぐにこの盛況ぶりだと
会期末には大変なことに・・・

昨日、フェルメールにさようなら言ってきました。
大混雑でした。。。

投稿: Tak | 2005/09/20 14:46

Takさん

今夜は楽しかったですね!
ビックなお二人の先生に出会えて、ブログをしていて本当に良かったと今夜はすごく幸せをかみしめました。

ファルメールにさよなら、されたてきたとのこと。ちょっと寂しくなりますね。。でもまた西洋美術館にくるとか~?? 

また、池上先生のご引率、プラート展へご一緒に参りましょうね(^_-)-☆

投稿: Julia | 2005/09/20 22:41

Juliaさん
こんばんは

札幌展よりは広く感じました...

やっぱり導入部は大切で、札幌では入り口にあった模
型を一番最後に持ってきたのは正解だったと思います。
逆に、札幌展で、モエレ沼の模型を最初に持って
きていたのも正解だったと思います。

エナジー・ヴォイドは東京展に軍配、個人的に大好きな
『砥石』と『この場所』は札幌展に軍配、といった感じで
す。

そうそう、一周年、斜めからおめでとうございます。
こちらもぼちぼちやってますので、これからも暇があっ
たら寄ってみてください。
ではでは。

投稿: lysander | 2005/09/21 01:35

lysanderさん

楽しいノグチ展覧会比較コメント、ありがとうございますヾ(´ー`)ノ

彫刻って老若男女、本当に楽しめて、皆がウキウキしているのを見るのがまたハッピィーになれますね(^_-)-☆

>そうそう、一周年、斜めからおめでとうございます。
 ありがとうございます。lysanderさんとは、日仏のドヌーヴの映画が最初でしたよね?
また、ドヌーヴの若いときの映画が公開されるそうですね!

 また、これからもよろしくおねがいいたします。

投稿: Julia | 2005/09/21 21:56

この展覧会については気にかけていましたが、まだ行く機会に恵まれていません。Julia さんのブログを読んで、もう少し待ってから行くことにしました。これほど人気のある人だとは知りませんでした。

投稿: paul-ailleurs | 2005/09/21 23:07

Paulさん

コメント&TBをありがとうございます!

Paulさんのモエレ沼公園の感想文、まるで自分もお散歩している感じですごく素敵な気持ちになりましたヾ(´ー`)ノ

平日ならそんなに混んではいないと思いますが、彫刻なので、わりと皆さんがゆっくりと鑑賞するのもあって人の移動が中々な感じですが、造形美に触れることができる素晴らしい展覧会でしたので、どうぞお出かけくださいませね。

それから、Paulさんもどうぞ来月の鑑賞会にご参加くださいませ。

投稿: Julia | 2005/09/21 23:56

イサム・ノグチ展行って来ました
雨のためか空いていて、ユッタリ彼の椅子にも腰掛けられました(^^)
アレ観たら本当にモエレ沼に行きたくなりますね
トラックバックさせていただきました

投稿: えみ丸 | 2005/10/07 17:35

えみ丸さん

コメント&TBをありがとうございました。
家のご近所周りをえみ丸さんの美しいお写真で撮っていただいて、何か私が写っているように嬉しくもありちょっと恥かしい感じもしました。

門仲までお食事にいらしたのですね!すごい距離を歩かれましたね!

でも、それだけえみ丸さんの体力が快復されて本当によかったですヾ(´ー`)ノ

また、来月、先生の鑑賞会でお会いできるのを楽しみにしております。
TB、飛びすぎにご容赦くださいませ(*- -)(*_ _)

投稿: Julia | 2005/10/07 22:35

こんばんは。
TBをありがとうございました。

>本当にこのゼロという変形文字からエネルギーがみなぎり出しているかのような強さを感じました。

「エナジーヴォイド」は迫力ありましたよね。
暗い場所から一転して、
パッと日の差し込む所にある「エナジー」。
あれには驚きました。

モエレは行ってみたいです。
こんなスゴい方の大きな公園が国内にあるわけですから、
何としてでも行かなくては…。

投稿: はろるど | 2005/10/11 00:08

はろるどさん

TBとコメントをありがとうございました。

巨大な石の彫刻がご近所に展示してあると思うだけで、何かあのエネルギーから発散するパワーが家の中まで届いてくる感じがします!

>モエレは行ってみたいです。

皆さんがおっしゃるように、何としてもモエレには行きたくなるような演出が上手かったですね!私は香川県の庭園美術館の方も行ってみたいです!

投稿: Julia | 2005/10/11 07:32

はじめまして。
現美のそばとは、うらやましいです。
私も昨日みてきした。
エナジー・ヴォイドが圧巻でしたね。
うちのブログでも書いたのでTBさせてください。

投稿: 自由なランナー | 2005/10/23 21:16

はじめまして。
TBさせていただきました。

現代美術館から十分ということは、ご近所さんですね。
行こうとは思っていたのですが、ずるずるこの時期にまでなってしまいました・・・が行って正解でした。
開催期間中に、もう一度、エナジーヴォイドと対面しようかと思っています。
ではでは。

投稿: k@z | 2005/11/06 04:48

>自由なランナーさん
  
  先日はコメントとTBをありがとうございました。圧巻エナジー・ボイドのエナジー・ビームが家の方まで飛んでくるようでした!!

  また、ぜひご訪問くださいませ。

投稿: Julia | 2005/11/06 10:37

k@z様

コメントとTBをありがとうございます。

>現代美術館から十分ということは、ご近所さんですね

 まぁ~k@z様とご近所なんですね!!
 本当に近いのですが、私もこの館へ初めて足を踏み入れたのは昨年からです。

特に図書室は私の心の安らぎ場所として、いつも利用させていただいております。でも、もうちょっと専門書が増えてもいいかしら~?とどんどんと欲が増えます。税金はこういうところでこそ、もっと使用して欲しいですね!なんて、横道にそれてしまいました(*- -)(*_ _)

k@z様のブログ・デザインもとっても素敵ですね!イサム・美術館繫がりってことでこれからもよろしくおねがいします。

投稿: Julia | 2005/11/06 10:42

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