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2005/12/08

Pual Klee - 芸術新潮  No.2

今日は、ジョン・レノンの命日だと言う。
彼が凶弾に倒れて25年目という悲しい日です。
でも「IMAGINE」などの名曲は、いつまでも歌い
継がれることでしょう。

さて、今日のランチ時に見つけた本は、

cover_shincho
芸術新潮」 12月号

特集:
パウル・クレーの静かな闘い

解説 前田富士男[慶應義塾大学教授]
+宮下誠[國學院大学教授]

 

Paul Klee について詳しく書かれていたので
  飛びつくように購入してしまったのでした。

 立ち読み から。。。

   
やわらかい色に繊細な線。あどけない天使に
浮遊する魚たち。そんな親しみやすい作風で
知られるパウル・クレー(1879~1940)はしかし、
生涯にわたり絵画の常識に挑みつづけた画家
だった。いかに時間を描くのか? なぜ自作に
何度も鋏を入れたのか? 画面上の謎めいた
文字や1933年に量産された異様な顔は何を
意味するのだろう? 静謐な画家がこころみた
果敢な闘いの跡をさぐる。

INDEX:

羊の群れの向こうに パウル・クレー・センター開館
石切場からはじまる
第1章 うごきの実験室
第2章 なぜ文字なのか?
第3章 切る貼る回す
◆ 古紙が好き ◆女神バラバラ事件
◆ ぐるぐる鑑賞法 ◆時を描き、時が描く
第4章 1933年の顔
第5章 仰天としみじみのあいだ
第6章 天使のゆくえ
ベルン紀行 熊の古都でクレー散歩
年譜 クレーの光陰60年

    mountain
       二等辺三角形状の山が、
                    色彩の積み木細工に荘厳される。
                       《ニーゼン山》 1915年 水彩・鉛筆、
                      厚紙に貼った紙 17.7×26㎝ 
                    
Kunstmuseum Bern, Hermann und
                     Margrit Rupf-Stiftun

    
                  
nizen 本誌P57 画像
                                       スイス ニーゼン山
                                                                 スイスの富士山的存在
                                            標高2362m 

 2005年6月にオープンした『パウル・クレー・センター
  の写真を紹介したり、クレーの一生や細かい画材など
  説明してあるのは良かったのですが、もう一つ文章
  から心に響いてくる言葉が見つからなかったです。
  解説者の方々はクレーの絵を分析できるけれども
  クレー本人を理解できていないのでは?という印象を
  持ってしまいました。

 ですので、また、私のアート・バイブルである福永氏の
  『藝術の慰め』から彼のご両親の国籍など彼のDNA
  からくる絵の輝きを引用しますので、ご興味ある方は
  次のページからどうぞ・・・
 

 

彼の父親はドイツ人だったのだから、ドイツ的な
ものが彼の中に深く根ざしているのは当然である。
しかし一方に彼の母親がフランス人だったことも
忘れてはならない。

スイスという国がドイツ的なものとフランス的な
ものとの綜合の上に立っているように、クレー
がスイス人であることから、彼には一種の世界
市民的なものがある。つまりドイツ的思考とフラ
ンス的感覚との綜合の上に、彼の芸術が築き
上げられている、とみることも出来よう。

彼の眼が最も深く見通すのは、まず彼自身の
内部である。その内部では、意識的な、また
無意識的な感情が、統一を求めてひしめき
合っている。

construction

「建築」は1923年の作で、抽象画と見なすべき
ものであろう。その幾何学的な模様、特に直線
の組み合わせは、クレーの特徴の一つをなして
いて、彼のドイツ的な宇宙を証明するものだ。
そこには神秘的な直覚があると共に、画家の
技術が無意識に計算してのけた色価の調和が
あり、延いては、まさに宇宙的としか言いようの
ない根源的な力、溢れ出る美がある。

さて、こうした形而上学的な嗜好をドイツ的と
いうならば、クレーにはその母親から受け継いだ
フランス的な軽妙でデリケートな感覚がある。
彼の絵には当意即妙の、エスプリの溢れた、
ユーモラスな風格を伴ったものが多くて、その
明晰さはドイツ的な重苦しさとはまさに無縁で
ある。

クレーの絵は、理論によって描くのではなく、
まるで遊びのように、楽しみのように、心の
風景を写し取っていくのである。即興的で
あるように見せかけて作られた音楽、前奏曲
とか練習曲とか夜想曲とかいったものと、
どこかしら似通っているつまりクレーの絵は
音楽と似ているのである。

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