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2006/01/15

ベラスケス - 絵画 (映画)鑑賞会 No.2

1月14日(土)の午後に本年度最初の「絵画&映画
鑑賞会
」を開催しました。とらさんNikkiさんが雨の中
ご一緒に参加してくださって、半日間、楽しいVisiting
Tourを過ごせました~♪

この3人は、「2005年の美術展ベスト10展でも、
ラ・トゥール展」をベスト1に選ぶほどちょっと
気が合うのか、3人だけでも何やかやお話も
弾んで、楽しい時間を過ごせました。ありがとう
ございます(*- -)(*_ _)

とらさんと二人で早めに会館に着いたので、
幻想のコレクション 芝川照吉」展をもう一度
一度目)鑑賞してきました。最初は、青木繁
ばかり興奮して観て参りましたが、二回目は
少し落ち着いて、坂本繁二郎の力強いデッサン力
や岸田劉生の静物で描かれたシェスのブルーの
布地など素晴しい作品が展示されていて、改めて
芝川氏のコレクションの質の高さに感じ入りました。

こちらの展覧会場はBunkamuraからまっすぐ坂を
上がり切る一歩手前の道を右手に入ります。
29日まで開催しておりますので、ぜひBunkamura
の「
ポーラ美術館の印象派コレクション展」をご覧
になるついでにでも足を伸ばしてくださいませ。
このような素晴しい作品が、300円のチケット代で
ご覧になることができます!!

午後2時に、美術映画会がありまして、
ベラスケス-素顔の宮廷画家」と「ベルト・モリゾ、
キャスリーン・アドラーのインタビュー
」を観て
参りました。映画と言いましても、日経映像VIDEO
の「
世界・美の旅シリーズ」からで会議室のような
所で、各30分のビデオを観たのですが、内容が
とてもよくて面白かったです!

ビデオが始まる前に、松涛美術館の谷学芸員さん
から、ざっとこの二人の作家について説明をして
下さり、それも貴重な情報となりまして、こちらも
無料でしたので、本当に区の美術館なのに
文化的で素晴しいです!!

長くなりますので、ベラスケスに関して、学芸員さん
のご解説と映画の内容を最初に書いて、モリゾはまた、
別に分けたいと思います。

ベラスケスは、スペインで17世紀に活躍したバロック派
の宮廷画家でした。その宮廷内の肖像画以外にも、体が
不自由な人の絵を描くことで、それまでのカトリック的な
聖人を描くのではなく、人間性を重んじた絵を何枚か
描いていることをご紹介してくださいました。

   vela07    

   《矯人セバスティアン・デ・モーラ》 
            1644年頃
 
         マドリッド・プラド美術館
        Arts at Dorian様 (図版

それは、同時代の他の画家も身体的に不自由でも
精神的に光を当てて描いていたようです。その一人
ロシアのレーピンも”せむし”と呼ばれているような
特定の人々を描いていたようです。


   Repin2
  『クールスク県の十字架行進』
  
   1881年
    トレチャコフ美術館蔵


 この絵も宗教的な行列を描いていますが、
  最前列にこじきやせむしといった最下層の
  人々がいて、後ろの方にお金持ちを持って
  きているとのことです。



No.1 「ベラスケス-素顔の宮廷画家」

ディエゴ・ベラスケス Diego Velazquezは、スペインが
その頃米国との交易などで冨を築いていた豊かな
時代に生まれました。興味深かったのは、1519年から
記録された教会の洗礼帳が残っていて、ベラスケスは
第5冊目に洗礼されたと記録され、現在は27冊目まで
代々、保管されているのが写されていました。

《バッコスの勝利(酔っ払いたち)》 1628年頃、に観られる
ように、真実をありのままに描く初期の作品からも天才
と呼ばれていました。しかし、ベラスケスが20歳頃には
スペインの経済もだんだん衰退してきてしまい、マドリッド
の王宮に入ることを目指し、フェリペ4世の時に、宮廷画家
としての地位を掴みました。その当時の宮廷画家という
のは、歴史的なことを記録して置くことも大切な仕事でした。

_margarita00

マルガリータ王女
1659年 | 127×107cm |
油彩・画布 | ウィーン美術史美術館

お見合い写真のようにマルガリータの
肖像画を6点も描きました
。  

 

 

宮廷内にアトリエがあるとはいえ、宮廷の役人としての
責務もこなさなければならなかったので、好きな絵を
描くこともできずに作品数も晩年にかけて少なくなって
いったそうです。彼は画家としてはアマチュア画家で
あった、とまで述べていました。

それでも、イタリア旅行へ行ってから、レオナルドや
ミケランジェロなどの名画から遠近法などを学んで
それから、作品の表情が豊かになってきたそうです

  lasmeninas00
   「ラス・メニーナス(女官たち)」(1656)
       1656-57年 318×276cm | Oil on canvas |
       Museo del Prado, Madrid

   皇女マルゲリータを中心に、数人の女官たちを
   描いた名作です。左に自分の自画像を描いて
   胸にはスペインの歴史的な象徴である「紋章
   を描いています。これは、宮廷画家としても
   スペイン人としても誇りであることを示しています。

 宮廷画家というのも意外に自分の好きな絵が
  描けなかったことなど心情がわかるともうひとつ
  興味が湧かなかったバロック派の画家達にも少々、
  同情を交えて眺めてみたいと思いました。
  それにしても、精神的な人間性にもスポットを
 当てて描いた、というのも初めて知りましたので
  谷氏の解説に感謝申し上げます。

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2006年 絵画鑑賞会」カテゴリの記事

コメント

Juliaさん

谷さんとおっしゃるのですか。学芸員の方の解説は短時間ながら味のあるものでしたね。
このときのメモは下記ですので・・・
http://cardiacsurgery.hp.infoseek.co.jp/JA05.htm#060114

投稿: とら | 2006/01/16 09:17

とらさん

コメントありがとうございます。
土曜日は雨の中をご一緒していただいて
本当に有難うございました。

とらさんもお詳しいので (特に恋人や奥方様関連)ご一緒に絵を拝見していると勉強になるしまたとても楽しいです~♪

HPにも私の鑑賞会を掲載していただいて感謝いたします。これからもこの調子で、少人数でも楽しい会でよろしくお願いいたします。

投稿: Julia | 2006/01/16 22:52

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» Movie Tour - ベラスケス@松濤美術館 [Megurigami Nikki]
 東京では久々の本格的な雨日和でしたが、Juliaさん、とらさんと共に渋谷は松濤美術館へ足を伸ばしてきました。美術館へ、といっても今回は展覧会ではなく松濤美術館のホールでの「ベラスケス」+「ベルト・モリゾ及びキャスリン・アドラー」に関する特集の映写会が目的。  14時開始だったのでしたが京王線と井の頭線の乗換えがうまくいかずに、30分ほど遅刻・・・。「ベラスケス」の最後の方しか観れませんでしたが、《ラス・メニーナス》の部分がちょっと聞けてよかった。  ベラスケス(Diego Rodrig... [続きを読む]

受信: 2006/01/16 00:29

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