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2006/04/09

プラド美術館&お花見 - 鑑賞会 No.7

3月25日(土)のオープンニングの日にも一度
鑑賞しましたが、今回は「Visiting Tour」で上野の

    
  プラド美術館展」&お花見

を企画しまして、私を含めて9名の方々とご一緒に
楽しく鑑賞して参りました。午前中から待ち合わせ
たのですが、最後は若者組で夜遅く3次会まで
過ごすLong Visiting Tourになったようです~♪


       Cherry002_5

お花見は東京都国立博物館内の庭園が期間限定
で解放されていましたので、プラド展を観た後に、
皆さんで桜の花びらが散り始めている日本庭園を
ぐるっと鑑賞して参りました。お天気が心配されま
したが、美しい木漏れ日の中、それぞれのお茶室
を見学して楽しいひと時でした。

 Cherry009

           Cherry008_1    

御参加者は以下の方々です。

Nikkiさん (一回目二回目レポです)、はろるどさん
ミズシーさん、花子さん、 チョングリさん、のんさん、
yamayuuさん、みほさん(大阪から初参加してくださった
素敵な女性です)と私を含めて9名です。

いや~それにしても素晴らしすぎる名画の数々で、2回目
なのにやっぱり、感動の連続です。本当は取り上げたい絵
が20枚以上あるのですが、一つの記事に対してファイルの
容量制限があるので、各章毎にアップしたいと思います。
図版と解説は図録から取りまして、それに自分の拙い感想を
付け加えさせていただきました。今日は、どうも「ココログ」の
調子がまた消化不良を起こしているようなので、第1章だけ
お届けします。

第1章 スペイン絵画の黄金時代ー宮廷と教会、静物



          Twosisters
             『王女イサベル・クララ・エウヘニアと
                カタリナ・ミカエラ』 
      サンチェス・コエーリョ、アロンソ
      1575年頃 油彩

  会場に入って、最初に展示してある作品です。
    フェリペ2世とその3番目の妻イサベル・デ・ヴァロア
    の間に生まれた年子姉妹です。大人っぽい顔つきで
    あまり子供らしさがないようですが、衣装や二人の
    花輪などが大変美しく描かれていて、会場に入った
   瞬間から貴族的な欧風世界へ連れて行かれます。
    男性はあまりお好きではなさそうでしたが、オペラの
    舞台衣装を見るような華やかさで私は好きでした。

                                  ***

       Ribalta_2  

       『聖ベルナルドゥスを抱擁するキリスト』
         リバルタ、フランシスコ
            1625-1627年頃 油彩

  最初にこの絵を観た時はすごい衝撃でした。キリストが
    そこにいるのではないかと思うほどリアルで、人間の
    肉体美と聖ベルナルドゥスの衣装の質感が光のコントラスト
    と共にくっきりと浮かび上がっていて見事です。ヴァロック的
    な幻視体験が見る側に自然に映るように描かれている
    第一級の作品と評されています。クリスチャンでなくともこの
    ようなキリストの前では拝みたくなります。

                               ***

       Saint_francis_1
             『アッシジの聖フランチェスコの幻視』
        リーべラ、ジュゼッペ、デ
       1636-1638年頃  油彩

    実際に観るとこの光と影がドラマティックな場面を
    よく表していて素晴らしいです。私も初めて、今回
   リーベラの絵を観ましたが、花子さんも3作品とも
   大変良かったと感動されていましたように、他の
      作品を含めてぜひ、絵の好きな方々はご覧になって
      いただきたいです!! 司祭職につくべきか迷って
      いた聖フランチェスコですが、天使が現れ、その助言
      を聞いている瞬間を光の中で感情を露わに描いて
      凄いですね。

                                     ***

         Allegory
             『神の愛の寓意』
         スルバラン、フランシスコ・デ
          1655年  油彩

   右手に燃え立つ心臓をささげて、その上に精霊
       を表す鳩が飛んでいます。聖女なのに華やかな
       民族衣装を着て、お顔立ちもラテン系で可愛らし
   く描かれていますね。スペイン的な聖女の描き方
   なのでしょうか~? この絵の額縁がすごく豪華
    なのもあって、周りが暗めの聖人像だけに、
   この絵が大変華やかに感じました。


                                   ***
   

         Murillo001
              『エル・エスコリアルの無原罪の御宿り』
        ムリーリョ、パルトロメ・エステバン
         1660-1665年  油彩

   ムリーリョも初めて見る画家でしたが、もう卒倒
       しそうな位素晴らしかったです。このマリア様も
       少女のような面持ちですが、プット達も愛らしく
       本当に浮かんでいるように軽やかでいて敬虔さ
       も感じられて、私はこの作品が一番、お気に入り
       です。このマリア様にもなぜか手を合わせたく
       なりました。

                                    ***

      Children   
        『貝殻の子供たち』
         ムリーリョ、パルトロメ・エステバン
         1670-1675年  油彩

    今回のハイライトですよね!! なんというか
    これ以上に、愛らしい絵はなかなか観られない
    のではないでしょうか? 図版で見るよりずっと
    子供たち(キリストとヨハネ)がきれに上品に
    描かれています。ソフトなのに宗教的な深みが
    あって全体から何か荘厳な空気も伝わります。

 
  期間中にもう一、二度観にいって観たいです。
  御参加してくださった皆様、本当にありがとう
  ございました<(_ _)>

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2006年 絵画鑑賞会」カテゴリの記事

コメント

Juliaさん、先日はお疲れ様でした。

趣味の合う方と一緒にいると過ぎる時間も早いもので、16時から飲み始めて最後は0時までというのにちょっとびっくり(笑

じっと見入ってしまう作品ばかりで、何度でも足を運びたい気がします。

天気も散歩に丁度良くて、これからの季節は色々出歩くと楽しいでしょうね。

また次回もよろしくお願いいたします!

投稿: Nikki | 2006/04/10 01:19

Juliaさん、楽しい会の様子がしっかりと伝わってきます。良かったですね。Congratulations!
私は、その日は、前日の強行軍旅行のためほとんど死んでいました。でも翌日には元気をとり戻して、松涛美術館でチャイナドレスの美人画を楽しんできました。

投稿: とら | 2006/04/10 09:00

>Nikkiさん

コメント&TBを早速ありがとう御座いました。

>趣味の合う方と一緒にいると過ぎる時間も早いもので、16時から飲み始めて最後は0時までというのにちょっとびっくり(笑

 本当に一日中一緒に、皆さんとご一緒していても
 とても自然で兄弟みたいな感じで楽しいですね~♪
 特に、男性陣は美人の女性参加者が増えると余計、
 鑑賞会の楽しさがもっと倍増することでしょう☆(^_-)-☆

>じっと見入ってしまう作品ばかりで、何度でも足を運びたい気がします。

 仰るとおり、あのようなスペインが幸盛を極めていた時に、
 沢山の宮廷画家や宗教画家が自分達の技術を競うように
素晴らしい作品を描いていたようですね。あのような絵が
 現在でも保管され続けていることにも感謝したいです。

 5月の中旬位に、「カリエールとロダン展」と「プラド展」 の両方を掛け持ちツアーで企画したいと思っています。
連休中にも一人で行くかも?しれませんが・・・。

>また次回もよろしくお願いいたします!

 本当にこちらこそ、いつも御参加していただいてありがとうございます
 「Visiting Tour Club」を支えてくださっているのは、Nikkiさんととらさんとミズシーさんのお陰と思っております。これからもよろしくお願い致しますヾ(´ー`)ノ

投稿: Julia | 2006/04/10 19:43

とらさん

素敵なコメントありがとうございます。

とらさんがいらっしゃらないと、「とらさんは?とらさんは?」と皆さんに聞かれてしまいます(/_ ;) お陰様で、お花見、プラド展、飲み会と楽しく過ごせました。

また、上記の通り、5月中旬にも大型2展を鑑賞してみたいと思いますので、そのときは、とらさんの解説をまた楽しみにしております

>松涛美術館でチャイナドレスの美人画を楽しんできました。

 まぁ~とらさんらしくていいですね~ヾ(´ー`)ノ
 22日(土)も植物画を損保ジャパン東郷青二美術館へ
鑑賞いたします。よろしかったらどうぞ。。

 あとは、28日(金)にはお会いできそうですね!

投稿: Julia | 2006/04/10 19:52

まぁ~!楽しかったようですね!!
参加できなくて残念でした(>_<)

プラド展は、まだ行っていないのでぜひ足を運びたいと思っています!

投稿: ぴく太 | 2006/04/10 23:22

ぴく太さん

コメントありがとうございます!
ぴく太さんもコンサートで楽しまれているようですね~☆

また、5月にプラドとカリエール・ロダン展のハシゴツアーを計画中です。どうぞそのときでもご一緒に~(o^∇^o)ノ

投稿: Julia | 2006/04/10 23:29

こんばんは。
満開の桜のもとプラド美術館展鑑賞とは
素晴らしい体験をなさいましたね。
以前県内で開催された展覧会で
ムリーリョの聖母子像を見たのですが、
その作品も柔らかな雰囲気のとても美しい作品でした。
今回のプラド展でもムリーリョの2点の作品を
一番楽しみにしております。
大阪へ来るのは夏になるのですが、
それまで楽しみに待っています。

投稿: 千露 | 2006/04/14 20:12

Juliaさんこんばんは。
先日はどうもありがとうございました。
展覧会に、二次会に、みなさまと楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ありがとうございます。

さて展覧会ですが、
今回はムリーリョが一番美しかったかもしれませんね。
Juliaさんもお挙げなさっているエル・エスコリアル、
見ていると祈るような気持ちにさせられます。
もう一度行こうかと思っているので、
また見られるのが楽しみです!

投稿: はろるど | 2006/04/14 23:58

千露様

いつもコメントを書いていただいて、本当にありがとうございます

プラド展の数々の作品を2度、観にいきましたが、まだ会期中にもう2回は行かなければと思うくらいどれもこれも素晴らしい作品ばかりでした。

千露様も夏にはぜひ、大阪の会場でご堪能されてくださいませね~☆

投稿: Julia | 2006/04/15 10:19

はろるどさん

コメント&TBをありがとう御座いました。

はろるどさんのレポートを読んでいたら、また観にいきたくなる衝動を抑えるのに必死です(笑

>Juliaさんもお挙げなさっているエル・エスコリアル、
見ていると祈るような気持ちにさせられます。

 本当にそうですね。。ムリーリョの絵からは後光を浴びるような敬虔な気持ちにさせられました。

予定では、5月20日の土曜日に、ロダン・カリエール展とこちらのプラド展をツアーしようと思います。mixiの方からもはろるどさんのページへリンクを張らせていただきます。これからもはろるどさんの若き感性をVisiting Tourの皆様と共有させてくださいませ。よろしくお願い致します。

投稿: Julia | 2006/04/15 10:42

Juliaさん、こんにちは
私もプラド美術館展の記事を書きましたのでTBさせていただきました。
Juliaさんの記事はいつ見てもお詳しくて頭が下がりますです。
ムリーリョは昔は甘すぎて苦手だったのですが、今回は素直にその愛らしいマリア像に心惹かれました。
またゴヤの「トビアスと大天使ラファエル」も神々しい光がとても新鮮でいつまでも頭に残っています。

投稿: アイレ | 2006/05/07 20:51

アイレ様
コメント&TBをありがとう御座いました。
本当にプラド展にはぞっこんです~♪
今日も上野まで行ったので、東美から遠ざかるのに
必死でした(^_^;

ゴヤの「トビアスと大天使ラファエル」は、小さい作品ながら大天使ラファエルが本当に美しくて素晴らしいですよね!!

また、後半の作品も取り上げたいのですが。。。

投稿: Julia | 2006/05/07 22:42

ようやくプラド美術館展へ行ってきました。
やはりムリーリョの「無原罪の御宿り」の清澄な愛らしさは格別のものがあります。
この作品と同じくらい魅了されたのがマーソ「皇妃マルガリータ」です。
少女時代の可憐なマルガリータも素敵なのですが、少し翳りのある表情の彼女にもまた異なる魅力を感じます。

投稿: 千露 | 2006/08/25 15:31

千露さま

わぁ~懐かしいプラド展にコメント&TBをありがとうございました

さすが千露様のレポートは専門的ですね!!
「皇妃マルガリータ」を詳しく解説してくださって
とてもよく分かりました。

また、プラド展の印象が強く戻って参りました。
のちほど、千露さまのブログへも伺いますので、
よろしくおねがいします。

投稿: Julia | 2006/08/25 23:21

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