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2006/09/13

『クリーブランド美術館展』 @森アーツ(II)-鑑賞会 No.21

先週の土曜日に見に参りました
 
 『
クリーブランド美術館展
     女性美の肖像 モネ、ルノワール、
                            モディリアーニ、ピカソ 』

(拙ブログIの続きを書いて見たいと思います。図版は
図録から解説も図録から引用させて頂いて自分なりの
感想を付け加えます。

本展は、女性の肖像画が多く占められていますが、第1章
から第5章まで19世紀末の印象派の成立から20世紀初頭
までの西洋近代美術の流れを概観できる構成となっています。

前回の続きから書こうと思ったのですが、第一章からまた
主要な作品などもご紹介がてら書いてみることにします。

第一章 モネ、ルノワール、ドガ: 印象派の時代

図録でも表紙になりましたこちらのルノワール
の女性画は大変美しいですね。

     Renoir 
       《ロメーヌ・ラコー》
  ピエール=オーギュウスト・ルノワール
          1864年

まだ、ルノワールが23歳の時、仲間の画学生だった
モネ、バジール、シスレーとともにフォンテーヌ・ブロー
の森で自然を前にして絵画制作を始めていた頃に
ラコー家からの注文で娘さんの肖像画を描いたそうです。
少女も聡明そうなきれいなお嬢さんですが、少女の目が
特に美しくて生きているかのようでした。全体的に淡い
色調が落ち着いている中で、利発そうな少女の強い視線
にややルノワールが押されているような気配さえ感じら

れる初々しい作品で素敵です~♪

第3章 ロダン: 近代彫刻のさきがけ

    Rodin_1 
      オーギュスト・ロダン
        《考える人》
        1880年頃

今年はロダンの彫刻と何度も出合う機会があって
”ロダン年”かしら?と思うほどです。西美で今年の春
『ロダンとカリエール展』(
拙感想文)で沢山の彫刻を
観たときは、男女の絡まったようなどちらかというと
愛情たっぷりな作品が多かったのですが、今回は、
青銅時代のりっぱな青年像といい、この《考える人》と
その他、愛情作品も一点含めて、計六点を男性的で
内面的な感情や思索的な表情を表す彫刻などが展示
してありました。

この《考える人》は部屋の中央に設置してあり、彫刻の
大きさがとてもよく見やすくて、このサイズが一番
《考える人》のポーズと体全体を見渡せるので、人間の
肉体美を存分に眺め回すことができます。《地獄の門》
の最上部に設置する予定だったこの考える像は、下の
部分のカオスを熟考しているそうです。

その他、《カレーの市民の一人、ピエール・ド・ヴィエッサン
の英雄的な頭部像》の頭部が巨大で驚くほどでしたが
悲しい苦悩の表情が観る者に伝わってくるような荒削りで
いて、人間の魂の叫びが奥底から聞こえてくるようでした。

第4章 ピカソ、ブラック、マグリット: 20世紀の前衛

     Picaso_1
    ケープを纏った《ジャンヌトン》
        パブロ・ピカソ
          1901年

1900年パリ万博のスペイン館で作品が選ばれたため、
ピカソは初めてパリに出ました。パリの雰囲気に触発
されたピカソは数ヶ月間、パリに滞在して、キャバレーや
娼婦館などを歩き回ったそうです。その頃、バルセロナや
マドリードで一緒に暮らしていたらしい女性像とのことです。
ベラスケスやゴヤ、スーラやシニャックなどの影響も見られ
豪快な筆づかいと絵の具を厚く塗って色彩で形態をつくり
だしているとのことです。ピカソが初めてみたパリの洒落た
雰囲気とスペインの肖像画のような伝統的な面も感じさせ、
ピカソの高揚とした気分が伝わってくるかのような明るい
作品でした。

     Modi
    
    《女の肖像》
     アメデオ・モディリアーニ
       1917-1918年頃

先日のBunkamuraで観たモディリアーニの《母と子》
拙記事)の素晴らしい作品の余韻がまだ残っているので
今回もこの美しい女性像の前でも、しばしうっとりと惹き込
まれておりました。図版だとなかなか実物の艶がかった
渋めの色や珍しく目の玉が描かれていて、その瞳もとても
透き通っていてきれいなのですが、ちょっと分かりにくいと
思いますが、こちらも本当に素晴らしい女性像でした。

娘に「この人は本当は彫刻家だったから、なんとなく
顔が立体的に浮き上がってみえるでしょう?」と
ちょっとは知っていることをいうと、
「へぇ~彫刻家だったの!!ホントー浮き上がってきたー!」
と少しは分かった様です~(^_^;

モディリアーニの隠れていたような絵画がこの一月の間に
2回も観ることができて、私も益々、モディリアーニ・ファンに
なりましたが、日本中の多くの人たちが今秋の展覧会で
もっとモジ・ファンになることは間違いナシ!でしょうね~☆

第5章 ミュンター、モンドリアン、ムーア: 北ヨーロッパの光

こちらは近代絵画が多かったですが、彫刻は面白い作品が
多かったですが、それほど印象に残る作品は少なかったように
思います。

「クリーブランド交響楽団は、米国でも水準が高い演奏をする。」
とT氏が教えてくださいました。このように素敵な絵を所蔵して
いるクリーブランド美術館を含めて、米国の都市の文化的な
高さを知ることができて良かったです~♪

11月26日(日)まで会期中は無休とのことです。そして、
チケットの代金ではいろいろな特典がありますので、
どうぞ
HPでご確認してぜひ、ご覧になってくださいませ。

           
 * * * *

そして、この美術展と合わせてお隣の『グランドハイアット東京』 
では、レストランなどでチケットを見せると10%割引になるという
お得情報をチラシで見ておりましたので、迷路のような六ヒル内
をグルグルと3人で目指すイタリアン・カフェ『
フィオレンティーナ
までお上りさん状態で歩いていきました。

       Black6white_1
         
混んでいたのでお店の外の椅子で座って待っていると、目の前
には顔の形があるのとないモノクロームのオブジェが設置して
あり面白かったです~☆

         Mango_2
          マンゴー・アイスクリーム

マンゴー・アイスクリームは生のマンゴーもくりぬいて
入っていたり、レモンをかけていただくと独特の臭みも
消えて最高に美味しかったです~ヾ(´ー`)ノ ムース・
マンゴーアイスのようで、これは大推薦です!!

       Matsuri_1 

お客さんは、芸能人まがいの美しい人たちもいたりで
六本木は本当にちょっと異次元の世界と眺め回して
いると、壁側では、スルスルとカーテンが上がるので
何事かと思ったら、町内会のお祭りで神輿を担いだ
外人さんも混じって賑やかでした。

初日でしたので、しっかりと2巡回もできてたっぷりと
素敵な名画に酔いしれて、最後はカフェで美味しい
スイーツをいただけました。KANさんはこの後も他の
鑑賞会があったのに、こちらまでご一緒して下さって
忙しい一日でしたが、本当にありがとう御座いました。
とてもいい初秋の半日をご一緒できましたね~ヾ(´ー`)ノ

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2006年 絵画鑑賞会」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
ルノワールの肖像画、素敵でしたね。
言われなければルノワールの絵だとは気づきませんです。

モディリアニ、Bunkamuraが楽しみです。
今朝の新聞に載っていた、来年の六本木の国立美術館
オープン記念の展覧会でのモディリアニの作品も目の玉が
しっかり描かれていました。

投稿: 一村雨 | 2006/09/20 07:07

一村雨様

いつもご丁寧にコメント&TBをありがとうございます。

>ルノワールの肖像画、素敵でしたね。
本当ですね~☆ 迷っていた頃らしいですけれど、
迷ったままの方が良かったりして~(^_-)-☆
ただ、スカートの後ろの部分がちょっと雑な感じが
しましたが。。少女の美しい顔立ちで帳消しですね!

>オープン記念の展覧会でのモディリアニの作品も目の玉が
しっかり描かれていました。
そう~なんですね~ヾ(´ー`)ノ
それはそれは楽しみです~☆ 素敵な情報をありがとう
ございます~!!

投稿: Julia | 2006/09/20 19:46

Juliaさん、昨日はありがとうございました。
遅ればせながら、TBします。

投稿: とら | 2006/10/07 20:33

とらさん

昨夜は嵐の中、お疲れ様でした。
TBもありがとうございます。

また、これに懲りずにどうぞお出かけ
くださいませ。
昨日の記事は、こちらから↓
http://julian.cocolog-nifty.com/floral_muse/2006/10/2_no23_ab8d.html

投稿: Julia | 2006/10/08 00:19

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